去る7/2(日)に名古屋でファイナルを終えたSnowMan初のドームツアー「i DO ME」、6月開催の東京公演を鑑賞する幸運に恵まれました。
最後に東京ドームを訪れたのは嵐が活動休止する前、「5×20」の追加公演の時でしたので、コロナ禍を挟んで数年ぶりの来訪となりました。
ジャニーズのコンサートでは、割と直前まで座席の割り当てが分からないのですが、今回は参戦4回目にして初のアリーナ席を引き当てました。
おかげで10メートル先でパフォーマンスする生SnowManを拝めるという、なんとも眼福な時間を過ごすことができました。「ラウール顔ちっちゃ」etc、さすがアイドル…と思わされると同時に、それでも皆1人の実在する人間なんだな〜とも感じました。
液晶の画面越しに見て雲上人に思えていた対象も(いい意味で)自分と同じ生身の人間に過ぎないと確認する行為は、案外大切な経験な気がしています。
55,000人が一堂に介してアイドル(偶像)に熱狂できるのは、間違いなく人間だけに与えられた特権です。
このメカニズムを、吉本隆明は「共同幻想」と呼び、ユヴァル=ノア=ハラリは「虚構」と呼んだと理解しています。
個人的には、そうした瞬間に8割方は没入しつつ、残り2割では鳥瞰的に観察する生き方が性に合っているようです。
さて、ふと今回「このまま日本の人口が減っていくとしたら、今後もこの規模の娯楽施設は維持できるのか?」という問いも浮かびました。
というのも、数万人が収容できるスタジアムや競技場の主な使用用途は、スポーツかエンターテイメントの2つで、よほど地球規模で集客できるコンテンツを持っていない限り、イベントの最大規模≒その国における人口の大小であろうと推察されるからです。
そこで、「現時点で日本より人口が少ない先進国」という括りで、イギリス・イタリア・ドイツ・フランスに現存するスタジアムの収容人数をざっと調べてみました。
結論、サッカーを主目的としたスタジアムだけで、いずれの国も50,000人規模以上の施設を5つ以上保持していることが確認できました。
それぞれ人口6,000万人台の国で、日本の人口が同水準に至るのは2100年頃と言われていますから、少なくとも今後75年くらいは国内でも大規模な祝宴を楽しめそうです。
もちろん、ヨーロッパの場合には地続きの隣国からも動員を見込める点で、日本の方が条件は厳しいと思いますが、そこはテクノロジーの進歩と創意工夫で克服できる誤差の範囲と仮定しましょう。
ちなみに現状、世界最大と言われる規模のスタジアムは幾つか存在しますが、いずれも不思議と収容人数は10万人前後です。建築技術の問題もあると思いますが、おそらく一つの場所に多くの人間を一度に集める際の限界値が、この辺りにあるのかもしれません。
ということで、我ながらこれがライブレポートか?という内容ですが、備忘録も兼ねて。。