文明に破壊された文化の生体験。

数日前、40歳にして初めて名古屋に来訪しました。大枠としては47都道府県を巡る旅の一環で、(失礼ながら)当初より期待値は高くなく、実際も想定の範囲内に着地した印象でした。 ただ、そこに「歴史」という軸を加えてみると、少し…

人生の確率論

文系か理系か?と問われたら、適正は間違いなく前者なのですが、高校の最後まで数学の「確率」という単元だけは好きで得意だったのを、今でも鮮明に記憶しています。 その後、大学で故あって経済学を齧った中で「リスクと不確実性」とい…

服装にまつわる小噺。

不惑を迎えて、服装の趣味が少し落ち着いてきたようです。たとえば、20代半ば〜30代にはVネック一択だったTシャツ購入時の選択が、段々とクルーネックに移行してきたことが、自覚している変化の1つです。 多少トレンドの影響も受…

減量の記録と次なるテーマ…そして+α

仕事が閑散期に入った3月から、減量に勤しんでいました。いよいよ40歳を迎え、このままだと100歳まで生きそうだ…という予感もあり、ここで自分なりに基準値を作って、あとは死ぬまでキープという目論見です。 具体的には、3ヶ月…

キリスト教を必要とするのは誰?

高校1年生の時以来、24年ぶりくらいに遠藤周作の『深い河』を再読しました。 初読時は、興奮すると口からカニのように泡を吹くことで有名だった現代文の教師Hが、授業の題材に指定したため読まざるを得なかったというのが手に取った…

我々はどこまで多様性を許容するのか?

ここ10年くらい、多様性=善とするトレンドが続いているのは周知の通りです。特にリベラルと呼ばれる界隈では顕著で、現在はこれらの人たちが影響力や資金力を有している場合が多いことから、あたかも皆が多様性を肯定しているかのよう…

ゴジラ-1.0ー現代の神話と3部作に関する考察-

話題作『ゴジラ-1.0』を鑑賞してきました。色々とツッコミどころは多かったですが、この点に関しては各種の考察記事やブログに譲るとして、ひとまずチケット代の分は十分にデトックス効果のある映画でした。 これを書いている時点で…

格差論-成功の所有権-。

20年ほど前、教養課程を英語で学ぶ大学に通っていました。その際、プロパガンダを取り扱ったテキストで「優生学」という考え方を知り、当時の自分が強く惹かれたことを覚えています。 これはナチスによるユダヤ人の大量虐殺を招く一因…

金太郎飴とNOT to Do List。

今取り組んでいる1億円規模の企画・案件について、その分野で「大手」と呼ばれるメーカー5社くらいから提案を受ける機会がありました。 いずれも一見すると綺麗な包装紙に包まれているものの、中身はパッケージ商品で、途中から提案を…